コンテナオブジェクト 
コンテナオブジェクトは複数の UNO コンポーネントをまとめるときに利用されるもので、コンテナの各要素にアクセスするために一般的なインターフェースが準備されています。同じインターフェースのメソッドが利用できるため、いくつかのインターフェースのメソッドを利用するだけでさまざまなコンテナオブジェクトを利用できるようになります。
コンテナオブジェクトで利用されるインターフェースは com.sun.star.container モジュールのものです。
Base Interface: XElementAccess とある場合には、そのインターフェースのメソッドも利用できます。(継承されているため。もちろん、参照先に Base Interface があればそのメソッドも利用できます。)
要素 
XElementAccess 
要素にアクセスするための基本的なインターフェースです。要素にアクセスするというよりも要素が含まれているかどうか確認するためのメソッドがあります。
- boolean hasElements()
要素が含まれているかどうか調べます
- type getElementType()
要素の型を調べます
要素の型は string や long といった単純なものだけでなくインターフェースや struct なども型になります。
インデックス 
XIndexAccess 
Base Interface: XElementAccess
要素をインデックスで管理するコンテナオブジェクトで利用される。
- long getCount()
要素数を戻す
- any getByIndex( [in] long Index )
指定したインデックスの要素を戻す
getByIndex メソッドの戻す値の型はコンテナオブジェクトに依存し、XElementAccess インターフェースの getElementType メソッドで型を調べることが出来ます。
XIndexReplace 
Base Interface: XIndexAccess
インデックスで管理されている要素を置き換える。
- void replaceByIndex( [in] long Index, [in] any Element )
指定したインデックスの要素を置換する
XIndexContainer 
Base Interface: XIndexReplace
インデックスで管理されている要素を含むコンテナに要素を追加、削除する。
- void insertByIndex( [in] long nIndex, [in] any Element )
指定したインデックスに要素を挿入します
- void removeByIndex( [in] long nIndex )
指定したインデックスの要素を削除します
名前 
XNameAccess 
Base Interface: XNameAccess
名前で管理されている要素にアクセスする。
- any getByName( [in] string aName )
名前の要素を取得する
- []string getElementNames()
全ての要素名を取得する
- boolean hasByName( [in] string aName )
名前の要素があるかどうか
XNameReplace 
Base Interface: XNameReplace
名前で管理されている要素を置き換える。
- void replaceByName( [in] string aName, [in] any Element )
名前の要素を置換する
XNameContainer 
Base Interface: XNameContainer
名前で管理されている要素を挿入、削除する。
- void insertByName( [in] string aName, [in] any Element )
名前指定で要素を挿入する
- void removeByName ( [in] string aName )
名前の要素を削除する
列挙 
XEnumerationAccess 
Base Interface: XElementAccess
列挙型のアクセスを行うための XEnumeration インターフェースを取得する。
- .container.XEnumeration createEnumeration()
XEnumeration インターフェースを取得する
XEnumeration 
各要素に順にアクセスする。
- boolean hasElements()
要素があるかどうか
- any nextElement()
次の要素