ドキュメント編OpenOffice.org Basic でマクロを書くのに,ドキュメントにアクセスすることができなければ始まりません。 Calc のセルから文字列を取得したり,計算したり ... などなどマクロではさまざまなことができます。 さあ,ドキュメントにアクセスしてみましょう。 さっそく,といきたいところですが,まずチュートリアル用に新規の Calc ドキュメントを一つ用意します。新規に作成してください。 チュートリアルの IDE にしたがって "Standard" ライブラリに "Module1" モジュールを作成します。ここでマクロを作成していきます。 ThisComponentドキュメントにアクセスするためにはドキュメントオブジェクト (ここではこのように呼ぶことにします) を取得することが必要です。このために組み込みのステートメント ThisComponent を使用します。 次のコードで変数 oDoc にドキュメントオブジェクトを取得します。 Dim oDoc As Object oDoc = ThisComponent このままでは動きませんがこれを組み込むことでドキュメントにアクセスすることができるようになります。この ThisComponent はドキュメントの種類にかかわらず使用することができます。Writer, Calc, Draw, Impress ドキュメントなどです。 このドキュメントオブジェクトからプロパティーとメソッドを使用してドキュメントにアクセスしていくことになります。 ここで例として使用している Calc ドキュメントではこのオブジェクトはたくさんのプロパティーとメソッドを持っています。ここ? ドキュメントオブジェクトの持つプロパティーなどはチュートリアルで扱うにはあまりおもしろくありません。しかし,ひとつ取り上げてみます。 ファイルの Url を保持するプロパティー URL を使用してみます。次のようにするとファイルの URL が表示されます。 Sub Main Dim oDoc As Object oDoc = ThisComponent MsgBox oDoc.URL End Sub ThisComponent についてはこれくらいにして Calc ドキュメントらしくシートやセルにアクセスしていきましょう。 |